Wingmanのブログ

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NAIST受験体験記(2022年度春入学第一回)

目次

はじめに

皆さん、お久しぶりです。初めてご覧になって下さった方は、初めまして。大学4年生も半分が終わり、今後の進路が確定したので、久しぶりにブログの方を更新しようと思った次第です。(決してめんどくさかったからではないですよ~...)

今回はタイトルにもある通り、大学院の進学先が決まったので報告と体験談を残そうと思います。進学先は奈良先端科学技術大学院大学(通称NAIST)です。

自身のプロフィールと試験当日の結果

著者のある程度のプロフィールと結果を載せておきます。リアルでの知り合いの方は特にみる必要が無いので、飛ばすことをお勧めします。

・学歴:奈良高専(5年)→ 和歌山大学(3年次編入

・書類審査:高専時代の成績+大学3年生の成績(編入したので特殊です)

・成績詳細:高専時代は真ん中くらい・和歌山大学ではGPA3くらいです

・数学:線形代数0.8/1・解析1/1

・英語:TOEIC570点(英語がとても苦手なのでこれでもかなり努力しました)

・面接(小論文):特に答えられない問題はなかったです

 (小論文の完成度は高い方だと思います)

上記の成績で無事に合格しました。ただ、寮の優先権が無かったので、あまり入試の成績は良くなかったのだと思います。

なぜNAISTを選択したの

著者自身がNAISTを選んだ理由は様々な要素があるので、順を追って説明を行おうと思います.受験に関することを見たい方は飛ばしてください.奈良先端科学技術大学院大学NAIST)を選択した理由は大きく分けて3つあります.

・現在の大学が家から通学するのに時間がかかりすぎる

・学部のない大学院への方が学部のある大学院への進学よりも簡単であるから

和歌山大学の大学院のカリキュラムが魅力的でない

・就職先のことを考えると現状の大学院に進学するといけない可能性が大きかった

1つ目の理由が主な理由になるのですが、家庭的な事情で家からの通学しかできないために現在の大学に進学したのですが、流石に片道2時間は長いと通い始めてから思ったためです.(高専の専攻科には進みたくなかったので、他の大学に行くとなると府大と和歌山しか選択肢がなかったためです)詳しくはこちらを読んでいただければ、より分かりやすいと思います.

2つ目の理由は、外部に進学する際に重要視していたこととして挙げました.学部がある大学院への進学を考えると、前々からのコネ作りや挨拶周り、過去問入手の難易度がとてつもなく時間と手間がかかってめんどくさいと感じたので最初から考えていませんでした.NAISTだと過去問等も比較的手に入りやすく、研究室の訪問も最小限の回数で終わるため時間と手間がそこまでかからず楽です.ここに関しては、個人差があるため一概にどうとは言えませんが、学部のない大学院への進学を考える大きな理由になると思います.

3、4つ目の理由は、個人的に重視している理由のためあまり深くは述べないのですが、英語の環境に身を突っ込んだ方が後々のことを考えるといつかは必要になると思っているのが理由です.グローバルに仕事をしたいと考えていなくても、できる手札を増やしておくことが就活においても周りと差を付けて楽になると思うため、こういった環境がある大学院を探しました.

上記のような理由で、自分とマッチする大学院を探しているとNAISTが条件として良かったので進学をしようと思いました.研究に関しても魅力的ではあるのですが、研究だけをしたいのであれば、旧帝を目指す方がより高いレベルの研究を行っていることが多いので、旧帝を進学候補に入れることをお勧めします.(DICOMOの論文を読むと割と研究レベルが顕著に出ていることが分かるので、研究で行き先を決める方はDICOMOの論文を読んで決めるのが良いと思います)

準備編

ここでは、大学院入試までにどうやって勉強をしたのか科目別に紹介します。来年度以降に入試を受ける方がいれば是非参考にして下さい。

数学

大学編入でも勉強していたので、そんなにブランクが空いていた訳ではなかったので、そこまで勉強していません.使った参考書は、NAISTの受験記を読めば頻出しているマセマと大学編入試験問題数学/徹底演習第3版を使いました.以下に使った教科書のリンクを貼っておきます.

 

books.rakuten.co.jp

books.rakuten.co.jp

 

books.rakuten.co.jp

上記の参考書を4月~6月末までに問題を見て解答方法が頭に出てくるまではやりこみました(10周くらいだと思います).6月~入試直前までは以下の教材を3周とNAISTが指定している教科書の一部分だけやりました.

books.rakuten.co.jp

これらをやりこめば大体は大丈夫だと思います.答えとやり方さえ頭に入れば後は何も見ない状態で問題を解けるように訓練すれば入試本番に頭が真っ白になっても、とりあえず手を動かして問題が解ける様になると思います.

小論文作成

小論文の作成は、あまり参考にしないことをお勧めします.著者は、高専時代に一度卒業論文を書いているので、どのくらいの濃さの物をどれくらいの期間で書き上げることができるかが分かっている状態で書いているからです.そのため、高専出身や論文を書いたことがない方はこれの倍以上の時間と労力がかかると考えていただけると良いと思います.

論文を書く際に重要なのはテーマ決め何が重要なのかを知ることです.これらを知るためには、絶対に希望研究室の教授の先生と学生さんに話を聞かないといけません.これが分からないまま論文を書き進めてしまうと面接でも大変なことになりますし、良くない小論文になる可能性が高くなります.(あくまで可能性が高くなるだけです)そのため、なるべく先述の2つは意識するようにして頂くと良いと思います.小論文の書き方のフォーマットは各研究室により異なっているので、研究室見学やオープンキャンパス等を通じて過去の先輩方の物をもらって確認することをお勧めします.著者がオープンキャンパスで尋ねた研究室はGoogle Driveで6年分の小論文を頂いて、大変参考にさせていただきました.

面接対策

面接対策は、特に特殊なことはしていません.したこととしては、希望研究室の先輩にオンライン形式での面接の心構えと内容を教えて頂いたのとNAISTの受験記で面接内容を確認して、どのようなことを聞かれるのかをWordとメモ帳にまとめました.準備は1週間前からしか行っていないので、遅い方だと思います.ここでも、希望研究室のM1の先輩方に昨年の面接内容を聞いておくことをお勧めします.先述のことをやっておけば、大体大丈夫です.面接をするまでに考えたことや過去の面接内容について、知りたい方がいれば聞いてください.

試験日当日

ここでは、試験日当日のことについてや試験内容について説明していきます.

数学

結果としては、解析と代数の両方とも簡単な問題であったので完答しています.他の受験者の方のTwitterやブログ等を読んでいると割と難易度が高いように感じたのですが、自分が解いた問題は簡単でした.ただ、代数に関しては解き終わってから追加の質問をされたのですが、時間の関係上答えることができなかったです.内容としては、解析はlogの置換積分をする問題で、代数は4×4の行列式が0になることを証明する問題でした.詳細については、著作権の関係上載せることができないので直接聞いてください.コンタクトを取る用のメールアドレスは一番最後に載せておきます.

面接

基本的には事前に提出した小論文の無いように基づいて質問内容が決まります.そのため、なるべく自分の小論文を読み直して、質問内容を考えるのが良いと思います.自分の質問された内容については下に載せておきます.ほとんど事前に予想していたことしか面接で聞かれなかったので特に焦ることもなかったです.(著者が接客業でアルバイトしている経験が活かされているのかも....)

・専願or併願のどちらかを再確認された

高専と大学時代の成績について

・大学での研究内容について

・小論文の内容に関する質問

上記に書いているようなことが質問されました.成績については何故聞かれたのかよく分からないです.自分の研究内容については、事前に希望研究室の先生と面談した際に、ある程度話をしていたので、そこからどの程度進んでいるのかを確認されました.小論文の内容に関する質問は、小論文をしっかり書いていたので、かなり浅めの質問しかされなかったです.

さいごに&受験に向けてのアドバイス

日本語が不自由な部分が多く、読みにくい場所もあったと思いますが、ここまでブログを読んで下さり、ありがとうございました.結果としては、合格していました.また、第一希望の研究室にも配属されていました.自身の研究の進捗をある程度犠牲にはしたのですが、無事合格することができて良かったと思います.アドバイスとしては、NAISTに入りたいと思った方は、絶対に研究室見学とオープンキャンパスに行ってください.頭の良い方や旧帝等の滑り止めで受ける方は、これらをしなくても合格できると思いますが、地方国公立くらいから目指す場合には絶対にしておいた方がいいと思います.過去問や面接内容、受験相談についてもして頂いて大丈夫ですので、下記にメールアドレスを載せておきます.もし相談したい方がいればいつでもお待ちしております.(メール返信遅くなるかもですけど、見たら返信します)